― 大学別データ判定 ―
東京情報デザイン専門職大学はFランで恥ずかしい?偏差値35・充足率104.4%の実像を暴く
河合塾偏差値35.0・収容定員充足率104.4%・2025年度入試倍率1.5倍を一次データで解剖する中立判定記事

この記事の目次
東京情報デザイン専門職大学の偏差値は35.0(河合塾)
まず数字から確認します。東京情報デザイン専門職大学の偏差値は、河合塾Kei-Netで35.0です。旺文社パスナビ、リクルートのスタディサプリ進路、みんなの大学情報も同じく35.0を掲載しており、複数の受験情報媒体で一致しています(出典:河合塾Kei-Net/旺文社パスナビ/スタディサプリ進路/みんなの大学情報)。
| 学部 | 学科 | 偏差値 | 共テ得点率 |
|---|---|---|---|
| 情報デザイン学部 | 情報デザイン学科 | 35.0 | 40〜42% |
ここで一つ注意点があります。河合塾は偏差値帯を「37.5未満」「37.5〜39.9」といった帯で区切っており、最も低い「37.5未満」の帯を便宜上35.0と表示しています(出典:スタディサプリ進路の入試難易度説明)。つまり35.0という数字は、河合塾が難易度を測定できる範囲の最下層に位置することを意味します。共通テスト得点率は方式別で40〜42%(出典:河合塾Kei-Net)です。
当サイトの判定基準では、S帯を「BF(ボーダーフリー)=河合塾が難易度を出せない真性Fラン」、A帯を「実質全入=偏差値35前後で誰でも受かるに近い純Fラン帯」と分けています。東京情報デザイン専門職大学は河合塾が35.0という数値を出せている以上、BF(測定不能)ではなくA(実質全入)に該当します。これが当サイト独自の中立判定です。なお私が受験指導の現場で見てきた限り、この帯は名前の印象で敬遠される一方、入試そのものは基礎学力があれば十分に射程内という大学が多い層です。
ここが本題|収容定員充足率104.4%が示す二面性
偏差値だけを見て「Fランだ」と切り捨てる記事は多いのですが、当サイトはもう一つの一次データを重ねます。収容定員充足率です。東京情報デザイン専門職大学の収容定員充足率は104.4%(出典:私学版大学ポートレート・日本私立学校振興共済事業団2025)。定員を100%超えて満たしている状態で、いわゆる定員割れは起きていません。
| 指標 | 数値 | 出典 | 読み解き |
|---|---|---|---|
| 河合塾偏差値 | 35.0 | 河合塾Kei-Net | 難易度帯の最下層 |
| 収容定員充足率 | 104.4% | 私学版大学ポートレート2025 | 定員割れなし(100%超) |
| 2025年度入試倍率 | 1.5倍 | 旺文社パスナビ | 無試験の全入ではない |
この二つの数字の組み合わせにこそ、この大学の実像が出ます。表の顔は「定員は埋まっている」ことです。Fランの狭義の定義は入試倍率が1.0を割って定員割れしている大学ですが、充足率104.4%はそれに当てはまりません。需要そのものは存在するということです。
裏の顔は「偏差値が最下層のまま定員が埋まっている」ことです。難易度が上がって埋まったのではなく、入りやすさ、開学間もない物珍しさ、そして実務直結という訴求で席が埋まっていると読むのが自然です。充足率が高いこと自体は、教育の質や卒業後の就職を保証しません。充足率104.4%と偏差値35.0のギャップを混同せず、それぞれ別の意味として受け取ることが、この大学を正しく評価する鍵になります。定員が埋まっている事実は「不人気で消える大学ではない」という安心材料にはなりますが、「入れば安泰」という保証には決してならない、というのが私の見立てです。
やばい・恥ずかしいと言われる理由を類型で検証
検索するとやばい、恥ずかしいといった言葉が並びます。個別の誹謗をそのまま並べても判断材料にはならないので、なぜそう言われるのかを類型に分けて冷静に検証します。
- 類型1:名前の紛らわしさ。ネット上のFラン考察記事の多くは、実は千葉市にある東京情報大学(別法人)を扱ったものです。名前が似ているため、東京情報デザイン専門職大学の評判として誤って読まれることがあります。両校はまったく別の大学です。
- 類型2:偏差値表記の混在。BFと書くサイトもあれば40台と書くサイトもあり、混乱が生まれています。河合塾ベースでは35.0が正で、最下層帯という位置づけが実態です。
- 類型3:卒業生実績がまだ無い。2023年開学のため、就職実績という将来を測る材料が現時点で存在しません。これが不安として言葉になりやすい構造です。
- 類型4:専門職大学という新形態の認知不足。専門職大学は2019年に始まった新しい大学制度で、社会的な知名度がまだ低く、それ自体が誤解を招きます。
知恵袋などでは辛口の回答も見られますが、その多くは新形態への懸念や偏差値帯への一般論であり、この大学固有の欠陥を示すものではありません。恥ずかしいかどうかは他人が決めることではなく、学ぶ内容と自分の目的が噛み合うかで判断すべきだと私は考えます。少なくとも名前の混同による評判の取り違えは、真っ先に外しておくべき誤解です。
就職・進路|新設ゆえ卒業生実績はこれから
ここは正直に書きます。東京情報デザイン専門職大学は2023年4月開学で、最初の卒業生が世に出るのは2027年春の見込みです。したがって大学公式にも、卒業生の就職率や就職先企業名といった進路実績データは現時点で存在しません(出典:大学公式サイト tid.ac.jp/みんなの大学情報の在学生口コミでも実績未輩出への不安が挙がっています)。実績が無いことは欠点ではなく、新設校である以上どの専門職大学にも共通する構造です。
代わりに大学公式が主軸として示しているのは、キャリア支援の体制です。具体的には、キャリアデザインに関する科目、長期インターンシップ制度、企業から実課題を受けて解決するPBL型の企業プロジェクト、合同企業説明会、履歴書添削と面接練習、そして担任制による個別サポートが挙げられています(出典:大学公式サイト/進路ナビ/スタディサプリ進路)。想定される職種は、システムエンジニア、プログラマー、AIエンジニア、データサイエンティスト、サイバーセキュリティエンジニア、CGエンジニア、ゲーム系エンジニアなどです(出典:ベネッセ マナビジョン)。
なお進学情報サイトには、カプコン、バンダイナムコスタジオ、セガ、Cygamesといった企業名が並ぶことがありますが、これは姉妹校の就職実績であって本学の実績ではない旨が明記されています(出典:年内入試ナビ)。混同しないよう注意してください。就職を最重視するなら、実績データが出そろう2027年以降の公式発表を見てから最終判断するのが堅実です。
学べること|1学部1学科と6つの履修モデル
東京情報デザイン専門職大学は、情報デザイン学部情報デザイン学科の1学部1学科制です。学科を分けず横断的に学べる設計で、職業選択の幅を狭めないことを狙いにしています(出典:大学公式サイト)。学びの中心に置くのが情報デザインで、社会の課題にデジタル技術で新しい価値を生み出す考え方を4年かけて学びます。
カリキュラムは6つの履修モデルから1つを選ぶ形です(出典:ベネッセ マナビジョン)。
- IT分野(Web・業務アプリ開発、サーバー・ネットワーク・クラウド運用)
- IoT分野(組み込みシステム、IoT活用)
- AI分野(データの取得・加工・分析、統計を用いた評価)
- セキュリティ分野(セキュアなシステム構築、監視・保守)
- CG分野(制作ツール開発、CGデータ管理)
- ゲーム分野(ゲーム・アプリ開発、リアルタイムCG)
科目は、基礎科目で数学(線形代数・微分積分)、物理、電子回路、論理学、英語などを固め、専門科目でPythonプログラミング、ゲーム制作演習、CGモデリング演習、機械学習、モーションキャプチャ実習、暗号と認証技術を学びます。さらに展開科目としてマーケティングや事業戦略も扱い、技術とビジネスの両輪を意識した構成です。実習・実技がカリキュラムの3分の1以上を占める点が専門職大学らしい特色です(出典:ベスト進学ネット)。取得を目指せる資格は、ITパスポート、基本情報技術者、応用情報技術者、ネットワークスペシャリスト、データベーススペシャリスト、CGエンジニア検定などが挙げられています。手を動かして学びたい人には噛み合う設計だと言えます。
入試方式と合格難易度
入試方式は、総合型選抜、学校推薦型選抜、一般選抜、大学入学共通テスト利用、編入学入試が用意されています。2025年度入試の結果は次の通りです(出典:旺文社パスナビ)。
| 入試方式 | 募集人員 | 志願者 | 受験者 | 合格者 | 倍率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 全選抜合計 | 160 | 437 | 431 | 296 | 1.5 |
| 一般選抜 | 80 | 166 | 162 | 107 | 1.5 |
| 学校推薦型 | 40 | 71 | 71 | 65 | 1.1 |
| 総合型 | 40 | 200 | 198 | 124 | 1.6 |
| 共テ利用 | 30 | 64 | 64 | 37 | 1.7 |
数字を読むと、全選抜の倍率は1.5倍。受験者431人に対し合格296人で、合格率はおよそ69%です。つまり3割ほどは不合格になっており、無試験で全員が受かる完全な全入ではありません。一方で河合塾のボーダー偏差値は35.0(合格可能性50%ライン)と最下層帯であり、基礎学力があれば十分に射程内です。当サイトが判定をBFではなくA(実質全入)に置いているのは、この「誰でも受かるに近いが、倍率1.0は超えている」という中間的な実態を反映してのことです。総合型選抜は志願者200人と最も集まっており、面接や書類を重視する専門職大学らしい入口になっています。
学費・奨学金
大学公式が示す初年度納入金の内訳は次の通りです(出典:大学公式サイト tid.ac.jp/2026年度)。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 入学金 | 150,000円 |
| 授業料 | 1,200,000円 |
| 施設設備費 | 170,000円 |
| 実験実習費 | 100,000円 |
| 教育充実費 | 200,000円 |
| 初年度合計 | 1,820,000円 |
このほか、健康管理費22,000円(年額)と厚生補導費10,000円(年額)などが必要です。進学情報サイトによっては初年度約175万円から178万円と表記されるものもありますが(出典:ベスト進学ネット/私学版大学ポートレート)、これは掲載年度や入学金額の違いによる差です。最新の正確な金額は必ず公式の募集要項で確認してください。理系・情報系私大としては標準的な水準で、飛び抜けて高くも安くもありません。
奨学金は、日本学生支援機構の第一種奨学金(無利子、自宅通学で月20,000〜54,000円、自宅外で月20,000〜64,000円)と第二種奨学金(有利子、月20,000〜120,000円)が利用できます。加えて、住民税非課税世帯やそれに準ずる世帯、多子世帯を対象とした高等教育の修学支援新制度(給付奨学金と授業料減免)の対象校でもあります(出典:大学公式サイト)。世帯収入によっては負担を大きく下げられるので、該当するかは早めに確認する価値があります。
立地・キャンパス
キャンパスは東京都江戸川区小松川2-7-1にあります(出典:みんなの大学情報)。東京都江戸川区で初の4年制大学として2023年に開学し、それに合わせて新校舎が整備されました。周辺は大型公園や河川沿いに桜並木が続く地域で、都心アクセスと落ち着いた環境を両立した立地です(出典:ベネッセ マナビジョン/ベスト進学ネット)。
設備面では、開学に合わせた新校舎にCGやモーションキャプチャの設備が備わっている点が在学生から評価されています(出典:みんなの大学情報 在学生口コミ)。一人暮らし向けには、寮長常駐・食事つきの学生寮も用意されています(出典:ベスト進学ネット)。入学者の出身高校は、2025年度で都立高島高校、牛久高校、岩倉高校、江戸川高校、市原中央高校などが挙がっており、東京東部から千葉方面にかけての通学圏が中心とうかがえます(出典:みんなの大学情報)。最新の校舎や新しい設備で学びたい人には魅力的な環境です。最寄り駅や通学経路の詳細は、公式のアクセス案内で確認してください。
向く人・合わない人
ここまでの一次データを踏まえ、この大学が噛み合う人とそうでない人を整理します。
向いている人
- 偏差値の看板より、手を動かす実習でIT・AI・CG・ゲームの実務力を付けたい人
- 大学の学問より、企業プロジェクトや長期インターンで現場経験を積みたい人
- 新設で設備が新しく、少人数・担任制の手厚いサポートを重視する人
- 進みたい分野が情報・ものづくり系で明確に定まっている人
合わない人
- 大学名の偏差値やブランドを就職やプライドの拠り所にしたい人
- 卒業生の就職実績という確定データを見てから決めたい人(実績が出るのは2027年以降)
- 研究者志向で、学術的な理論研究を深めたい人
- 幅広い学問分野から進路をゆっくり探したい人(1学部1学科で情報系に特化)
偏差値35.0という数字だけで恥ずかしいと決めるのも、充足率104.4%だけで安泰と思うのも、どちらも早計です。学ぶ内容と自分の目的が一致しているかどうかが、最後の判断軸になります。
まとめ|東京情報デザイン専門職大学はFランか
結論を繰り返します。当サイトの中立判定はA(実質全入)です。河合塾偏差値は35.0で難易度帯の最下層に位置しますが、河合塾が数値を出せている以上BF(真性Fラン)ではありません。そして収容定員充足率は104.4%で、狭義のFランの条件である定員割れ(入試倍率1.0未満)には当てはまりません。2025年度入試の倍率は1.5倍で、3割は不合格になる程度の入口です。
整理すると、偏差値帯としては純Fラン帯に入るものの、定員は満たされ需要は存在する、というのがこの大学の実像です。最大の注意点は、千葉市の東京情報大学(別法人)との名前の混同で、ネット上のFラン評はしばしば別の大学のものを指しています。就職実績は2027年以降にならないと確定データが出ないため、そこを最重視する人は公式発表を待つのが賢明です。IT・AI・CG・ゲームを実習中心で学びたい目的が明確なら、偏差値の看板とは別の物差しで十分に選択肢になり得ます。これが一次データに基づく、当サイト独自の中立判定です。
よくある質問
東京情報デザイン専門職大学の偏差値はいくつですか。
河合塾Kei-Netで35.0です。旺文社パスナビ、スタディサプリ進路、みんなの大学情報も35.0で一致しています。ただしこの35.0は河合塾が最も低い難易度帯(37.5未満)を便宜上表示した数字で、測定範囲の最下層に位置します。共通テスト得点率は方式別で40〜42%です。
東京情報デザイン専門職大学はFランですか。
当サイトの中立判定はA(実質全入)です。偏差値35.0は最下層帯ですが、河合塾が数値を出せているためBF(真性Fラン)ではありません。収容定員充足率は104.4%で定員割れしておらず、入試倍率も1.5倍のため、狭義のFラン(倍率1.0未満)には当てはまりません。
就職実績はどうなっていますか。
2023年開学で最初の卒業生が出るのは2027年春の見込みのため、大学公式にも卒業生の就職実績データはまだありません。公式が示すのはキャリアデザイン科目、長期インターン、企業プロジェクト、担任制などの支援体制です。サイトに載るカプコン等の企業名は姉妹校の実績で、本学の実績ではない点に注意が必要です。
東京情報大学とは違う大学ですか。
はい、まったく別の大学です。東京情報大学は千葉市にある別法人の大学で、偏差値40台の学部を持ちます。ネット上のFラン考察記事の多くは実は東京情報大学を扱ったもので、名前が似ているため東京情報デザイン専門職大学の評判として誤読されやすい点に注意してください。
学費はいくらかかりますか。
大学公式によると2026年度の初年度納入金は合計1,820,000円(入学金150,000円、授業料1,200,000円、施設設備費170,000円、実験実習費100,000円、教育充実費200,000円)です。別途、健康管理費や厚生補導費が年額で必要です。日本学生支援機構の奨学金と高等教育の修学支援新制度の対象校です。
やばい、恥ずかしいという評判は本当ですか。
その多くは名前の混同、偏差値表記の混在、卒業生実績がまだ無いこと、専門職大学という新形態への認知不足という4つの類型に整理できます。この大学固有の欠陥を示すものではありません。学ぶ内容と目的が噛み合うかで判断するのが妥当です。
参考・出典
- 東京情報デザイン専門職大学 公式サイト(学費・奨学金)
- 東京情報デザイン専門職大学 公式サイト TOP
- 私学版大学ポートレート(日本私立学校振興・共済事業団)情報デザイン学部
- 河合塾Kei-Net 大学検索システム(偏差値ボーダーライン)
- 河合塾Kei-Net 大学検索システム(学費)
- 旺文社 大学受験パスナビ(偏差値)
- 旺文社 大学受験パスナビ(入試結果・倍率)
- スタディサプリ進路(2026年度偏差値・入試難易度)
- みんなの大学情報(偏差値・口コミ・出身高校)
- ベネッセ マナビジョン(情報デザイン学部・学べること)
- 年内入試ナビ(姉妹校就職実績・学べる分野)
- ベスト進学ネット(学費・偏差値・特徴)
- Yahoo!知恵袋(偏差値・評判に関する質問)